柴犬は日本原産の中型犬で、活発で忠誠心が強く、独立心もある犬種です。
そのため、健康を維持するためには、適切な食事管理が重要です。本記事では、柴犬におすすめのエサ(ドッグフード)について、年齢や健康状態に応じた選び方や与え方を詳しく解説します。
また、ナチュラルフードの選び方や、エサの量・回数についてもご紹介します。柴犬の健康をサポートするための情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
柴犬におすすめのドッグフード

柴犬に適したドッグフードを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 高品質な動物性タンパク質:筋肉質な体型を維持するために、チキンやラム、サーモンなどの良質なタンパク源を含むフードが適しています。
- 低脂肪・低カロリー:肥満防止のため、脂肪分やカロリーが控えめなフードを選びましょう。
- 皮膚・被毛の健康をサポート:オメガ3脂肪酸やビタミン類を含むフードは、皮膚や被毛の健康維持に役立ちます。
- 無添加・グレインフリー:アレルギー対策として、人工添加物や穀物を含まないフードが望ましいです。
柴犬のライフステージ別フードガイド
子犬期:~12か月🍼
特徴:
- 骨や筋肉の発達に重要な成長期
- 消化器官が未発達で、体調を崩しやすい
- 活動量が多くエネルギー消費が激しい
フードの選び方:
- 高タンパク・高カロリー:子犬の成長を支える
- DHAやEPA入り:脳や目の発達に役立つ
- 小粒で食べやすい形状
- 消化に優しい原料
おすすめフード:
商品名 | 特徴 |
---|---|
モグワン パピー対応 | 成犬兼用だが子犬でもOK。高タンパクで人工添加物不使用 |
ロイヤルカナン 柴犬 子犬用 | 柴犬専用設計、皮膚・毛艶ケアも配慮 |
オリジン パピー | 動物性原料85%以上、高栄養価で成長をしっかりサポート |
成犬期:1歳〜7歳頃🐕
特徴:
- 体が完成し、活動量も安定
- 食べ過ぎると太りやすくなる
- 被毛や皮膚のトラブルが出やすい
フードの選び方:
- 適度なタンパク質と脂肪量:体型維持がポイント
- 皮膚・毛艶ケア成分(オメガ3、亜鉛など)
- アレルギーに配慮した原材料
おすすめフード:
商品名 | 特徴 |
---|---|
ナチュロル | 国産・無添加・アレルゲン配慮で安心 |
アカナ ワイルドプレイリー | 高タンパク・グレインフリー・活動的な柴に最適 |
ニュートロ ナチュラルチョイス(柴犬成犬用) | 皮膚ケア重視、柴犬専用設計 |
シニア期:7歳頃〜
特徴:
- 運動量が減り、代謝が低下
- 関節や内臓の機能が弱くなる
- 噛む力・消化力が落ちてくる
フードの選び方:
- 低脂肪・低カロリー:肥満防止
- 関節ケア(グルコサミン・コンドロイチン)
- 腎臓・肝臓の負担が少ない原材料
- シニア用設計で消化吸収に優れたもの
おすすめフード:
商品名 | 特徴 |
---|---|
ロイヤルカナン 柴犬 シニア | 加齢による筋肉・関節・皮膚の変化に対応 |
ナウフレッシュ シニア | グレインフリー・低GIで消化に優しい |
ブッチ ブラック・レーベル(半生) | 半生タイプで食べやすく、関節ケア成分も豊富 |
補足アドバイス
- 年齢だけでなく体重の変化・運動量・健康状態でもフードの見直しが必要です。
- 特にシニア期は定期的な血液検査と合わせて、腎臓に優しい低リン・低ナトリウムフードを検討しましょう。
柴犬のエサは毎日変えた方がいい?正しい知識と与え方を解説

毎日の変更は不要。急な切り替えはリスクも
柴犬に限らず、犬の消化器官は繊細で、新しいフードに対する耐性が人間ほど高くありません。「飽きてしまうかも?」という心配から毎日エサを変えるのはおすすめできません。
むしろ急な変更は、以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
- 下痢・嘔吐
- 食欲不振
- アレルギー反応
そのため、毎日違う種類のエサを与えるのはNGと覚えておきましょう。
なぜ犬は同じエサを食べ続けても平気なの?
犬は人間のように「味の変化」を強く求める動物ではありません。犬の味覚は人の1/6〜1/10程度で、匂い(嗅覚)を頼りに食べ物を判断しています。
また、ルーティンを好む性質があるため、同じ時間・同じエサのほうが安心して食べる傾向にあります。
変えるなら「フードローテーション」がおすすめ
ただし、長期間まったく同じフードだけを与え続けると、栄養の偏りやアレルギーのリスクが出てくることも。
そこでおすすめなのが、「フードローテーション」です。
フードローテーションとは?
主にタンパク源(チキン・ラム・サーモンなど)を変えながら、1〜3ヶ月ごとにドッグフードを切り替えていく方法です。
メリット
- 食物アレルギーのリスク分散
- 嗜好性の維持(食いつき改善)
- 栄養のバランス強化
⏱ 切り替える際の注意点
エサを変更する際には「急に変えない」ことが大原則です。以下のように、1週間かけて段階的に移行しましょう。
日数 | 新しいエサの割合 | これまでのエサの割合 |
---|---|---|
1〜2日目 | 25% | 75% |
3〜4日目 | 50% | 50% |
5〜6日目 | 75% | 25% |
7日目〜 | 100% | 0% |
ちょっとした変化を加えたいならトッピングが◎
「毎日同じフードだけだと可哀想…」という気持ちがある飼い主さんには、以下のナチュラルトッピングで変化をつけるのもおすすめです。
トッピング例
- 少量のチーズ(無塩)
- 茹でた鶏むね肉
- さつまいもペースト
- プレーンヨーグルト
▶ 必ず少量に留めること。塩分・糖分・脂肪過多にならないよう注意!
こんなときはフード変更を検討
柴犬のエサを変更した方が良いケースもあります。以下のような状態が見られたら、食事内容の見直しサインです。
- 皮膚トラブル(かゆみ・湿疹・フケなど)
- 涙やけ・口臭がきつい
- 便がいつもゆるい or 硬い
- 食いつきが極端に悪くなった
この場合は、タンパク源の変更・無添加フードへの切り替え・低アレルゲン食の導入などを検討しましょう。
エサ選びに迷ったら?獣医師・専門家に相談を
柴犬は皮膚やアレルギーのトラブルが多い犬種とも言われており、フード選びは慎重に行う必要があります。獣医師やドッグフードアドバイザーに相談することで、より確実な選択が可能になります。
まとめ|柴犬のエサは「毎日変えない」ことが基本
- 柴犬のエサは毎日変える必要はありません。むしろ消化器官に負担をかけるリスクあり。
- 定期的な「フードローテーション」は栄養バランスとアレルギー予防に効果的。
- 変化をつけたい場合は、トッピングやナチュラルおやつの活用を。
- エサの変更は1週間ほどかけてゆっくり移行するのが安全です。
柴犬の健康と長生きを支えるためにも、食事管理は「安定」と「少しの工夫」のバランスが大切です。
一日に与える適正なエサの量は?

柴犬のエサの適正量は「体重・年齢・活動量」で決まる
柴犬にとって、エサの与えすぎは肥満の原因になり、少なすぎると栄養不足で体調を崩すリスクがあります。
適正な量は「年齢・体重・生活環境・フードのカロリー」によって異なるため、一律ではありません。
柴犬の基本情報から見るエサ量の目安
柴犬は日本原産の中型犬で、平均体重は8〜10kg(成犬)前後。体格はしっかりしているものの、太りやすい体質でもあります。だからこそ、エサの量管理は健康維持のカギになります。
年齢別|柴犬に与えるエサ量の目安(ドライフード換算)
年齢 | 体重 | 目安カロリー | ドッグフード量(目安) |
---|---|---|---|
子犬(2〜6ヶ月) | 3〜6kg | 400〜700kcal | 80〜140g(1日3〜4回) |
成犬(1〜7歳) | 8〜10kg | 450〜650kcal | 110〜160g(1日2回) |
シニア犬(7歳以上) | 7〜9kg | 350〜500kcal | 90〜130g(1日2〜3回) |
※ドライフードの1gあたり約3.5〜4kcalで計算。フードによって差があるためパッケージの推奨量も要確認。
どうやって適正量を計算するの?
① 犬の体重を測定
まずは柴犬の正確な体重を知ることが出発点です。
② 活動レベルをチェック
運動量が多いか、室内中心で静かに過ごすかで必要カロリーが大きく変わります。
活動レベル | 係数の目安 |
---|---|
低い(シニア犬・留守番中心) | 1.2〜1.4 |
標準(一般的な柴犬) | 1.5〜1.8 |
高い(運動量多め・若く活発) | 1.8〜2.0 |
③ 一日カロリーを計算(DER)
DER(必要エネルギー量) = 体重kg × 30 + 70 × 活動係数
例)8kgの成犬(活動係数1.6)の場合:
(8×30+70)×1.6 = 310×1.6 = 約496kcal
→ このカロリーに対応するフード量をフードのカロリー表示から算出します。
ドッグフード別|1日に与える具体的な量の参考🐾
フード名 | 100gあたりのカロリー | 体重8kgの柴犬に必要な量(例) |
---|---|---|
モグワン | 約361kcal | 約135g |
カナガン | 約361kcal | 約135g |
ナチュロル | 約400kcal | 約125g |
ロイヤルカナン(柴犬成犬用) | 約370kcal | 約130g |
※あくまで目安。フードごとに異なるためラベルを必ず確認してください。
食事量の見直しが必要なサイン💡
以下のような変化が見られたら、食事量の見直しを検討しましょう。
- 体重が急に増えた/減った
- ウエストのくびれがない(肥満気味)
- 便がゆるい、もしくは硬すぎる
- 食後すぐに空腹そうにしている or 食べ残す
→ 月に1回は体重測定、2週間に1回はボディチェックを習慣化するのがおすすめです。
与える量を調整する3つの方法
- グラム単位で量を管理
→ キッチンスケールで計量する習慣を。カップだと誤差が大きくなります。 - 1日量を数回に分けて与える
→ 消化に優しく、血糖値の安定にも効果的。 - おやつやトッピング分は主食から差し引く
→ チーズやジャーキーなどのおやつは「フードの一部」としてカウントしましょう。
病気や避妊・去勢後は必要カロリーが変わる
避妊・去勢後や病気療養中の犬は基礎代謝が下がる傾向にあります。そのため、
- 避妊・去勢後:−10〜20%
- 療養中・シニア犬:−15〜30%
の食事量調整が必要になることも。獣医師と相談しながら管理すると安心です。
まとめ|柴犬のエサ量は「観察+計算」が大切!
- エサの適正量は「年齢」「体重」「活動量」によって決まる
- パッケージの表記は参考にしつつ、カロリー計算をもとに管理する
- 食事量はグラムで管理+おやつ分の調整も忘れずに
- 定期的な体重チェックと体型観察が健康維持のカギ!
愛犬にとってベストな食事量を見つけるには、「数字」と「観察力」の両方が必要です。しっかり管理して、健やかな毎日を過ごさせてあげましょう!
柴犬にエサを与えるのは一日何回が適正?

柴犬の食事回数は「年齢」と「消化機能」によって変わる
柴犬に適したエサの回数は一律ではなく、年齢・健康状態・ライフスタイルに応じて変わります。
- 成犬は基本「1日2回」
- 子犬やシニア犬は「3〜4回」が理想的
犬の食事管理は「回数」も非常に重要な要素です。以下で詳しく解説していきます。
食事回数の目安|柴犬の年齢別ガイド🐶
ライフステージ | 食事回数の目安 | 理由 |
---|---|---|
子犬(〜6ヶ月) | 1日3〜4回 | 胃が小さく、血糖値が安定しにくい |
成犬(1〜7歳) | 1日2回 | 消化機能が安定、1回量を多くできる |
シニア犬(7歳〜) | 1日2〜3回 | 消化機能の低下・代謝の減少 |
【子犬】消化器官が未発達なうちは少量を複数回に🍼
子犬期(特に〜生後6ヶ月)は、胃が小さく、一度に多くのエサを消化できないため、食事回数は多めが鉄則です。
- 朝・昼・夕方・夜の1日4回が理想
- 生後6ヶ月以降は1日3回→2回へと段階的に移行
➡ 食べ残しがないか、便の様子が安定しているかを確認しながら調整しましょう。
【成犬】1日2回で安定した健康管理を🐕
成犬の柴犬は、胃腸の働きが安定してくるため、**1日2回(朝と夜)**でOKです。
- 食事間隔は約12時間が理想(例:7時/19時)
- 1日1回はおすすめしません(消化器への負担、空腹時間が長すぎる)
▶ 空腹時間が長いと「胆汁嘔吐」などを引き起こすことがあるため、必ず2回以上に分けましょう。
【シニア犬】1回量を減らして回数で補う🧓
7歳を過ぎた頃からは、代謝の低下や内臓機能の衰えが見られはじめます。
- 食後に胃がもたれる・嘔吐しやすい
- 太りやすく、食欲のムラが出る
そんな場合は、1日3回(朝・夕・寝る前)にすることで、胃腸への負担を軽減できます。
💡 食事回数が重要な理由💡
柴犬にとって「食事回数」は単なるルールではなく、健康維持に大きな役割を果たします。
① 消化への負担を軽減
→ 一度に大量を与えるより、分けて与える方が吸収効率がよく、胃への負担が少ない。
② 血糖値の安定
→ 小型〜中型犬(柴犬含む)は空腹時間が長いと低血糖を起こしやすいため、複数回が安全。
③ 問題行動の予防
→ 長時間の空腹で食糞や誤食、無駄吠えなどの問題行動が出ることもあります。
与える時間のおすすめスケジュール🗓️
パターン | 与える時間 | 適したライフステージ |
---|---|---|
1日3回 | 7:00 / 12:00 / 18:00 | 子犬・シニア犬 |
1日2回 | 7:00 / 19:00 | 成犬(一般的な柴犬) |
1日4回 | 7:00 / 11:00 / 15:00 / 19:00 | 離乳直後の子犬 |
✅ 食事と散歩の間は30分以上の間隔を空けるのが理想(胃捻転などを防ぐため)。
適正回数でも注意が必要なケース❗
以下のようなときは、食事回数や時間を見直すサインです。
- 食後すぐに吐く、下痢をする
- 空腹時に黄色い胃液を吐く(胆汁嘔吐)
- 食いつきが異常に悪い or ムラがある
このような症状が見られたら、1回あたりの量を減らして回数を増やす、あるいは胃に優しいフードに変更するなど対策が必要です。
まとめ|柴犬のエサは「1日2回」が基本、年齢によって調整を📝
- 成犬の柴犬は1日2回の食事がベスト
- 子犬やシニア犬は3〜4回に分けて与えるのが理想
- 食事の回数を調整することで、消化・吸収を助け、健康トラブルの予防につながる
- 食事と食事の間隔は「適度に空ける」がポイント
柴犬の健康寿命を延ばすには、「フードの質」だけでなく「食事の回数とリズム」も大切な管理要素。
愛犬の状態をしっかり観察しながら、最適な回数で与えてあげましょう。
まとめ
柴犬におすすめのエサとは?選び方と与え方ガイド
柴犬の健康を維持するためには、適切なドッグフードの選択と、年齢や体調に応じた与え方が重要です。
高品質な動物性タンパク質を含むフードを選び、無添加・グレインフリーのナチュラルフードを取り入れることで、アレルギー対策や消化のサポートが期待できます。
また、エサの量や回数を調整し、愛犬の体調や体型を観察しながら、最適な食事管理を行いましょう。
愛犬の健康と幸せを第一に考え、適切なエサ選びと食事管理を心がけてください。
コメント